1.
シズク「ではでは、わたしからアリスへ30の質問をしてみたいと思います」
アリス「私への質問者はシズクなのね。リースじゃなくてホントに良かったわ」
シズク「?」
アリス「いや、こっちの話だから気にしないで」
シズク「そう? それでは、初めに、意気込みをどうぞ」
アリス「楽しみながら回答出来たらいいわね」
2.
シズク「えと、お名前をフルネームで教えて下さい」
アリス「アリシア・レム・ライラ・ラント・エラリア」
シズク「やっぱりお姫様だよねぇ。長い名前!」
アリス「長ったらしいから正直なところ面倒なのよね。だから滅多にフルで名乗る事はないかな」
3.
シズク「アリスって身長どれくらいなの? わたしよりは高いよね」
アリス「設定上では160pってなってるみたいね」
シズク「いいなぁ。160p超えって憧れの境地!」
アリス「私は、シズクみたいに平均的な方がいいなぁって思うけど」
シズク「そうなんだ。お互い無い物ねだりなのかなぁ」
アリス「そうかも知れないわね」
4.
シズク「で、次の質問だけど……んー(質問リストを見ながら難しい顔をする)」
アリス「どうかしたの?」
シズク「体重。なんだけど、そんなの大っぴらに聞ける訳ないじゃない!」
アリス「あぁ、あの腹黒作者なら質問リストに入れかねないわね……」
シズク「とはいえ、アリスって凄く細いよね。ね、わたしにだけこっそり教えて」
アリス「えーとね……(こそこそ)」
シズク「――――っ! そ、それって、わたしより軽いじゃない!(滝汗)」
5.
シズク「アリスの出身地って、エラリア国だよね」
アリス「そう。イリスピリアの友好国で、緑の豊かな水の都。農業が盛んな国ね。尤も、まともに住んでいたのは5歳くらいまでだけど」
シズク「その後はずっとレムサリア国で呪術の勉強してたの?」
アリス「正式に師匠の弟子になったのは7歳の時ね。それまではまぁいろいろあって……あちこち転々としてたかなぁ」
6.
シズク「では、レムサリア繋がりの質問。アリスの今の仕事ってどんな感じのものなの?」
アリス「肩書き上は水神の神子の呪術の弟子ね。でも、師匠の側近みたいな事もやってるわね」
シズク「そう言えば、神子の『守人』なんだよね」
アリス「そうそう。いわば雑用係かしらね」
7.
シズク「もう辞めたいって思った事ってある?」
アリス「そりゃぁ何度もあるわ(不敵ににっこり)」
シズク「……えーと(あせあせ)それはどんな時?」
アリス「言わずもがなでしょう。四六時中あの師匠に付き合ってたら、身がいくつあっても足りないもの。なんなら……シズクも体験してみる?(にこにこ)」
シズク「ひ、ひえ。結構ですっ!」
8.
シズク「えーと、雲行きが怪しくなってきたので趣向を変えようか。二択質問です。紅茶党、珈琲党、どっち?」
アリス「断然紅茶党。珈琲はどうも苦手なのよね」
シズク「なんか納得! アリスってお茶を入れるの凄く上手だもんね」
アリス「あちこちのお茶を集めるのが好き。地方によって風味も香りも違って面白いもの」
9.
シズク「では甘党、辛党でいうとどっち?」
アリス「甘党。というより、辛い物はダメ。舌がヒリヒリしてしまって苦手だなぁ」
シズク「わたしと一緒だね。気が合うかも!」
10.
シズク「アリスって寝起きは良かったっけ?」
アリス「えーと、実は朝は苦手」
シズク「へえぇ、それはちょっと意外!」
アリス「みんなに迷惑かけたら駄目だから、頑張って起きるけど。何もする用事が無い日は割と寝坊しちゃったりするかな」
11.
シズク「それではお次の質問。趣味は?」
アリス「ここまでの質問でも答えたけど、お茶ね」
シズク「アリスのいれてくれるお茶は大好きだな〜。お茶会も楽しいし。今度リサさんも交えてやりたいね」
アリス「えぇ、その時はおいしいお茶菓子も一緒にね」
シズク「わーなんかすっごい楽しみになってきた!」
12.
シズク「さてと、次は……………………(活動停止中)」
アリス「? どうしたのシズク?」
シズク「え、あ。いや、なんでもないよ。うん、なんでもない!」
アリス「?」
シズク「こ、この質問は抜かして、次に進もう。うん、それがいいよっ」
アリス「……一体どんな質問なの?」
シズク「いや、大したことない質問だよ。本当に!」
セイラ「(突然ひょっこり現れてシズクのメモを覗きこむ)どれどれ……『得意料理は何か?』
アリス「…………(活動停止中)」
シズク「わぁぁぁっ! つ、次行こう。次の質問っ!」
13.
シズク「(激しく息を切らしながら)え、えーと次の質問です。自分の性格を一言で言うと?」
アリス「…………」
シズク「ア、アリス?」
アリス「……ろ」
シズク「え?」
アリス「(にっこり笑顔で)腹黒ってあたりがピッタリかしら」
シズク「わぁぁ、そんな事ないよ! アリスは腹黒なんかじゃないよ!(半泣き)」
14.
シズク「うぅぅ……。では次。『初恋はいつ? また、その相手は誰?』って質問だけど」
アリス「……あの作者は、私の神経をいちいち逆撫でするような質問ばかり並べるわね(ボソッ)」
シズク「な、何か言った?」
アリス「ううん、何でもないわ。初恋の相手ね。癪だけどリースよ。はっきり覚えてないけど、6歳くらいじゃないかしら」
シズク「え、えぇぇぇぇ! 何でまた」
アリス「まぁ、本性を忘れてうっかりコロリといっちゃったというかなんと言うか……」
シズク「?」
アリス「あ、でも安心してシズク。今は全くもってこれっぽっちも好きじゃないから」
シズク「う、うん。でも……何でわたしが安心?」
15.
シズク「アリスは、この世界が好き?」
アリス「難しい質問ね。きれいな事だけじゃない世界だし、辛い事も悲しい事もたくさん起こるけど……私が生まれたのはこの世界だし。好き、かな」
16.
シズク「えーと、魔法は使えますか? ってあるけど……」
アリス「魔法は使えないわね。呪術なら使えるけど」
17.
シズク「じゃあ、得意な魔法は? とあるけど、これは呪術に置き換えて答えてみて」
アリス「得意な術ねぇ。水系の魔法かな、一応水神の神殿付きだし」
シズク「なるほど。術師に属性ってあるの?」
アリス「厳密には無いけど、主に信仰している神様によって、術の強弱が決まる感じかな」
18.
シズク「では、逆に苦手な魔法は?」
アリス「これも呪術に置き換えるのよね。火系の魔法はあまり威力が上がらないわね」
シズク「これも信仰する神様と関係があるんだよね」
アリス「そうそう。水神と火神は対極に位置するからね。仲が悪いみたい」
19.
シズク「さて、質問を変えて。アリスって尊敬する人とかはいるの?」
アリス「散々色々言っておいてあれだけど、やっぱり師匠ね。呪術の腕は凄いし」
シズク「何だかんだ言っても、師弟なんだね!」
アリス「そうね。それに、師匠には恩もたくさんあるしね」
20.
シズク「アリスって、好きな人いる?」
アリス「恋愛でって事? 今のところは居ないわね」
シズク「アリス美人だから絶対モテると思うのよね。男の子が放っておかないハズ!」
アリス「うーん、水神の神殿は基本的に聖職者の集まりだから、色恋沙汰にはどうしても疎くなるのよねー」
21.
シズク「じゃぁ、絶対好きになれない人は居る?」
アリス「恋愛でいうと、リース」
シズク「そう言えば、数年前に二人の婚約話があったって聞いたけど?」
アリス「思い出しただけでも寒気がするわ。全力で拒絶と妨害をしたもの」
シズク「二人してあれこれ動き回ったっていう噂は本当だったんだ……」
22.
シズク「あ、ゴキブリ」
アリス「あら、大変。どこに居るの?」
シズク「……えーと。嘘なんだけどね。アリスってそういうところ全然お姫様っぽくないね」
アリス「そりゃぁまぁ、ゴキブリ退治も雑用の一つだしね」
シズク「セ、セイラさんっ! 一国のお姫様にゴキ退治させてるの!?(滝汗)」
23.
シズク「アリスって、わたしの事どう思ってる?」
アリス「大切な仲間。優しくて元気で可愛くて……私はシズクみたいな女の子になりたいなぁって思う」
シズク「う、うひゃぁっ! わたし、そんなに褒められる程の人間じゃないよ!?」
アリス「でも本心よ」
シズク「光栄です。わたしこそ、アリスみたいな子には憧れるけどなぁ」
24.
シズク「じゃぁ、わたしと一緒に出かけるとしたら、どこがいいかな?」
アリス「そうねぇ。イリスの町を二人でブラブラするとか、凄く楽しそう」
シズク「うわーっ! それ絶対やりたいっ!」
25.
シズク「兄弟姉妹父母祖父恋人友人犬猫赤の他人、わたしにはどのポジションでいて欲しい?」
アリス「友人はもちろんとして……そうだなぁ、妹でもいいなぁ」
シズク「アリスみたいな優しいお姉ちゃんなら大歓迎!」
26.
シズク「ラストが近づいてきたね。アリスの物語での役回りを教えてください」
アリス「えーと、何なんだろう。主人公の女友達ポジションかしら?」
シズク「わたしとリースの喧嘩仲裁役ってのもあると思う」
アリス「あと、師匠の暴走阻止役もそうね」
シズク「それ最重要だね!」
27.
シズク「損な役だなぁって思う事ある?」
アリス「それは今のところは無いわね」
シズク「むしろ、ヒロインポジションでおいしい役回りだと思うのよね!」
アリス「え? ヒロインはシズクなんじゃぁ……」
シズク「まさか。ヒロインは美少女って相場が決まってるのよ!」
アリス「う、うーん。シズク可愛いと思うんだけど。……実際ヒロインは誰なのかしら?」
28.
シズク「実際、どういう役回りがよかった?」
アリス「おおむね今の役回りで満足だけど、強いて言うならばあの師匠に振り回される役は違う人にやって欲しかった」
シズク「まぁ、セイラさんに付き合えるのなんて、きっとアリスくらいだから」
アリス「はぁ、やっぱりそうなるのよね」
29.
シズク「ではでは、作者に一言お願いします」
アリス「えーと、シズクを苦しめるのは程ほどでお願いするわ。あと、師匠の奇行は以降一切ゼロでお願い」
30.
シズク「最後です、一言どうぞ!」
アリス「途中良く分からない質問もいくつかあったけど、楽しく回答できて良かったわ! シズクが質問者で正解ね」
シズク「えへへ、ありがとう。わたしも楽しかったよ」
アリス「さて、次回予告だけど。この流れで行くと、リースがシズクに質問かしら?」
シズク「えぇ! そうなの? ……うーん、嫌な予感」
アリス「まぁなんとかなるでしょう。さて、それではこの辺で。最後までお付き合い下さいましてありがとうございました!」
シズク「ありがとうございましたー!」