1.簡単に自己紹介をお願いします。
リース「一体誰だ、こんなアホな企画を考え付いたのは!」
リサ「あら、そんなの作者に決まってるじゃない」
リース「ろくな事思いつかないよな。よりにも寄ってこんな――」
シズク「えっと、この二人じゃ明らかに収拾つかないので、わたしが司会だそうです。二人とも、質問完全無視ですか〜? 自己紹介の時間なんだけど?」
リサ「まぁなんて事! シズクちゃんが司会なら大大大歓迎よ! 名前はリサ・ラグエイジ。イリスピリアの第一王女でリースの姉よ」
リース「……リース・ラグエイジ。イリスピリア第一王子で、悲しいかなやたらとテンション高いこの人の弟だよ……(溜息)」
2.
シズク「ではでは、お互いの呼び方を教えてください」
リサ「私は普通に呼び捨てよ」
リース「姉貴かあんた」
リサ「姉に向かって『あんた』は関心しないわねー」
3.
シズク「昔からお互いその呼び方だったの?」
リサ「私は昔からよ。でも、リースは違うわよね〜(にやにや)昔みたいに『姉様〜』って呼んで欲しいわ〜」
リース「…………」
シズク「へぇ。リースにもそういう可愛い時期があったのね」
リース「大昔の話だよ!」
4.
シズク「ではでは次の質問。家族のことを教えてください」
リース「今は親父と俺と姉貴の3人家族だよ」
リサ「お母様は私達が小さい時に亡くなって居ないわ。でも、記憶に残る限りではとても快活で豪快な人だったわね」
リース「一言で言うと男勝り。親父は完全に尻に敷かれてたな」
シズク「お、王様をお尻に敷いてたの……!?」
リース「あの人の性格は確実にあんたが受け継いでいるよな」
リサ「あら、お母様程ではないわよ〜」
シズク「イリスピリア王家の人たちって、いろんな意味で皆凄いよね……」
5.
シズク「兄弟喧嘩ってするの?」
リース「たまーになら」
シズク「じゃぁ、どっちが発端……って、聞くまでもないか」
リース「だろ。ほぼ100%姉貴が原因だよ」
リサ「でも、逆切れして怒り出すのはいつもリースじゃない」
リース「逆切れの発端を作るのもまたあんたじゃねーか」
リサ「何よ!」
シズク「はいはーい。ここでは喧嘩しないでねー(溜息)」
6.
シズク「喧嘩の話題が出たところで……喧嘩は口喧嘩が多い? それとも拳?」
リース「口喧嘩で終わるだろ。というか、俺が手を出したらマズイって」
リサ「拳じゃなくて、剣を持ち出した事はあるけどね」
シズク「け――!?」
リース「しかも真剣を持ち出して来るから性質が悪い。本気で死ぬかと思った」
シズク「や、やっぱりイリスピリア王家の人たちって……(以下略)」
7.
シズク「さて、お互いの友人・恋人について教えてください」
リース「国立学校で友人が居る事は知ってるけど、名前までは知らない。恋人? もしそんなのが居たら、その相手に同情する限りだな」
リサ「どこまでも失礼な弟よね。私はリースの親友くらい知ってるわよ。アレクでしょ。ガウェイン大臣の息子さんよね」
リース「共通の友人というと、アリスやシズクが入るか」
リサ「ちょっと待ちなさいよ! シズクちゃんは貴方の恋び――」
リース「だーかーら! いつまでそのネタを引っ張る気だ!!」
シズク「…………」
8.
シズク「物の貸し借りとかする?」
リース「ないな」
リサ「んー、そうね。ないかしらね」
シズク「二人の趣味って合うのかな?」
リサ「読書と剣術は共通する趣味よね!」
リース「剣を趣味と言うのかどうか知らんが。まぁ、そうだな」
9.
シズク「やっぱり兄弟だなぁ、と思うことはある? わたしから言わせて貰うと、何となく外見の雰囲気は似てるよね」
リース「実際それ程似ている訳じゃないんだけどな」
リサ「どちらかと言うとリースはお父様似で私はお母様似だものね」
リース「あとは……実感する事は滅多にないけど、たまにな。頑固で譲らない時とか、そう思う事はある」
リサ「よく分かってるじゃない! ちなみに、頑固な性格は二人ともお父様似よ!」
10.
シズク「人から似ている、と言われることはある? ……って、上でわたしが答えちゃったね」
リサ「カラーリングが一緒だし、目もとは二人ともお父様譲りだからね。似てるって思われるみたい」
シズク「二人とも凄く綺麗な顔立ちしてるもの。少々似てない部分があっても、それだけで姉と弟と言い切れると思う!」
リサ「うふふ、ありがとう! そう言うシズクちゃんも、すっごくすっごく可愛いのよね〜。やっぱり将来の義妹は――」
リース「いい加減しつこい!」
11.
シズク「もしも兄弟別々に暮らしたとしたら、良く会いに行くと思う?」
リサ「リースはおそらくイリスピリアを離れる事は無いから、私がイリスピリアを離れる方って考えるのが自然かしらね」
リース「姉貴は、例えどこに行ったとしても頻繁に戻ってきそうな気がするな」
リサ「リースは滅多に会いに来てくれないと思うわ!」
シズク「なんかわたしもその意見に納得しちゃう。照れ臭がって会いに行かなさそう」
リース「誰が照れ臭がるだ! ったく、好き勝手言ってくれるな」
12.
シズク「じゃあ視点を変えて。もしも同じ仕事場で働くことになったらどうしますか?」
リース「姉貴と同じ職場なんて……考えただけでも戦慄する」
リサ「あら、どうしてよ〜!」
シズク「二人とも優秀だから、出来る人コンビになりそうだけど……たまに暴走するリサさんに歯止めをかける役目がリースになりそうな気はする」
リサ「もう、シズクちゃんまでっ!」
シズク「でも、腐ってるリースを奮い立たせるのはリサさんの役目だよね、きっと。……結構良いコンビになる気がしてきた」
リース「絶対にごめんだ!」
13.
シズク「もしも姉と弟で対立するとしたら、どうすると思う?」
リース「些細な衝突なら軽く口喧嘩するだけで終わるよな」
リサ「でも、もしお互いの人生を賭けてでも絶対に譲れない対立だったら、最悪姉弟の縁を切るかしらね」
シズク「そ、そこまでするんですか!?」
リース「そこまでの対立だったらな。ま、お互い頑固だからやりそうな気はする」
シズク「じゃぁ、もしそんな対立が起こるとしたら、その原因はなんだと思う?」
リース「さぁ、分からないけど。第三者から見たら案外としょーもない理由でやらかしそうだな」
14.
シズク「ラスト2問です。ではここで、こっそり今まで言えなかった秘密を告白しちゃってください!」
リサ「じゃあ私から! 実は、リースが女の子から貰った手紙をこっそり盗み見た事があるのよねぇ。それも何回も」
リース「……という事は何か? あんた、俺の部屋に何度も無断侵入を試みていた、と」
リサ「安心して、最近はしてないから!」
リース「そういう問題じゃない!」
シズク「案外庶民的な秘密でわたしはちょっとビックリだわ」
リサ「貰った手紙を捨てられないところがまた、なんとも青春でいいわよね〜」
シズク「リースらしいね。それって。……で、リースの方は?」
リース「秘密っていうより、いちいち報告する事でも無いから黙ってたけど。「姉貴に自分を売り込んで欲しい」っていう依頼が、結構頻繁に来る。主にアレク経由で」
シズク「それはまた……」
リース「相手はかなり本気だから始末に負えないよな。まぁ、絶対にお勧めしないしやめといた方が良いって言っていつも断るけど」
リサ「ありがたいけど、何か物凄く失礼よ、それって!!」
シズク「うーん。こっちも庶民的な秘密でびっくり。なんだかんだで二人とも人気者だけど、基本的に私なんかと変わらない学園生活を送ってるのねぇ」
15.
シズク「以上で質問は終了です。お疲れ様でした! 最後に一言どうぞ!」
リース「まさか姉貴と組まされるとは……とりあえず疲れた」
リサ「私は楽しかったわよ! またこういうのに参加できたらいいわね!」
リース「俺はご免だな。特にあんたとはね」
リサ「可愛げのない弟よねー本当に! いいわよーだ。次はシズクちゃんと一緒にやるんだからっ!」
シズク「えっと、喧嘩しないで下さいね〜。と、言う訳で以上で終了ですね。どうなる事やらだったけど、暴走せずに済んで良かったなと。それでは〆をリサさんにお願いします」
リサ「最後まで読んでくれた人、お付き合い下さりどうもありがとうございました〜!」