『追憶の救世主』 用語集

※ 基本的にネタバレです。未読の方はご注意を


                   





  

   アルツィー
     この世界の総称。大昔、6大神によって作られたとされる。

   
イアーリオ・ワイス(偉大なる蒼)
     水神の神子が持つ、意思を宿す伝説の杖。
     500年前、悪い魔法使いの『杖』を5つに割ったうちの1つとされている。


   
イリス
     イリスピリアの首都。イリスピリア城が位置する。

   
イリスの結界
     イリスの町に張り巡らされた魔よけの結界。
     世界で最も強固との呼び声高く、魔物だけでなく、悪しきもの、悪意までも跳ね除ける力を持つ。
     古くはイリスピリア王家が、シーナ以降はティアミスト家の魔道士が代々管理を行ってきた。


   
イリスピリア
     大陸の中央に位置する大国。リースの故郷。
     世界の中心とも呼ばれており、魔道の国としても有名。
     気候は穏やかで、緑も多く豊かな国土が広がっている。


   
イリスピリア王家
     大国イリスピリアの王族。
     伝説によると、初代イリスピリア王は、光神から魔道の力を与えられ国の統治者となったという。
     500年前、シーナ王女が王家を出るまでは、魔道の一族として力を成していたが
     それ以降は魔道の力は衰え、現在は知力と剣の力でイリスピリアを治めている。


   イリス魔法学校
     大陸で最難関とされている魔法学校。イリスピリア城内に併設されている。
     生徒には貴族も多く見られ、校則は比較的緩い。ただし、遅刻には厳しい。


   エラリア
     大陸の南東に位置する、イリスピリアに次ぐ大国。アリスの故郷。
     古くからイリスピリアとは友好関係にあり、王族同士も血縁関係である事が多い。


   
オタニア
     イリスピリアの北東に位置する小国。名産はリコという名の茶葉。
     シズクが在籍していたオタニア国立魔法学校がある。

   オタニア魔法学校
     シズクが通っていた魔法学校。オタニアに位置する。
     校則は魔法学校の中でも厳しい部類。

    
オリア
     オタニア魔法学校の近くにある宿場町。
     シズクがセイラ達と出会った『菜の花通り』と、ノートルの魔法屋『伝説の店 さそり堂』がある。


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   神の雫
     青い瞳を持つ者の事を指す。
     青い瞳を持って生まれた者には、魔力が高い者が多いことからくるらしい。
     昔は、イリスピリア王家の王位継承者の条件とされた。


   
カンテル
     シズク達が立ち寄った小さな町。
     美女が次々と失踪するという物騒な事件が起こっていた。


   
キユウ・ティアミスト
     イリスピリア王家に仕えた最後のティアミスト家の魔道士。
     現イリスピリア王とセイラの親友であり、シズクの実の母親でもある。
     ずば抜けた魔力と洞察力を備えた、ティアミスト屈指の実力者だった。
     12年前の事件で、娘に銀のネックレスを託し、戦闘の末散る。


   
金の救世主(メシア)
     500年前、世界を脅かした悪い魔法使いを討った勇者。
     その正体は、当時のイリスピリア第一王女、シーナだった。
     以後、この世界救済の物語は金の救世主(メシア)伝説として語り伝えられることとなる。
     彼女がイリスピリア王家を出て、ティアミストと自身を名乗ったところから、
     ティアミスト家とイリスピリア王家の因縁関係が始まった。


   
金の救世主(メシア)伝説
     500年前、悪い魔法使いが世界を混乱させ、世界の危機が迫っていた。
     魔法使いはある一つの偉大な魔法を手に入れようとしていたのだ。
     そんな折、エルフの剣士が魔法使いの一番の手下を倒した。
     巨人族とミール族の王子は、魔法使いの最強の杖を5つに折った。
     そうして最後に、人間の勇者、シーナが悪い魔法使いを打ち倒し、世界は救済された。


   
銀のネックレス
     シズクが魔法学校に引き取られる前から持っていたネックレス。
     銀色のプレートの上には不思議な文字が刻まれている。裏側には透明な石が埋め込まれている。
     実は、シーナゆかりの持ち物で、シズクが母と別れる際、母から譲り受けたもの。
     何故かシェルザード(魔族)達が狙っているが、詳しい事は不明。


   
クーデター
     十数年前、シェルザード(魔族)王家でクーデターが起こったらしい。
     ここ数百年、人々の前に姿を現していなかった彼らの情報を、何故かセイラは知っていた。


   
結界
     魔法の一種。構築するのには時間と綿密な作業が必要で、高度魔法の一つ。
     村や町の周囲に張り巡らされている魔物避けも結界の一種。
     その他にも様々な効果を持つ結界が知られている。


   
光神の神託     
     『悪を破った王女は去り、イリスピリアから魔道は去った。だが人々よ、嘆くことなかれ。
     光神の神託は下った。新しき時代の王は、剣と知を持ち、新しきイリスピリアの歴史を刻む――』
     
     500年前、歴代で初めて、魔道士ではないパリスが王位を継承する事となった。
     民衆は混乱し、謀反が起こりかけていたが、そんな時一人の魔道士が人々の前で言った言葉がこれ。
     この神託により、民衆の心は落ち着き、無事歴代初の剣王が誕生する事となった。
     一説によると、この信託を述べた魔道士は、王家を出たシーナの息子ではないかと言われている。


   
国立学校
     イリスピリア城内に併設される教育機関。
     魔法学校とは違い、魔道の力ではなく知識、剣技を鍛える場所。

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   シェハウ
    エルフが治める国の一つ。10数年前、動乱が起こり壊滅寸前まで追い込まれた。
     現在は徐々に復興してきている。


   シェルザード(魔族)
    魔道の民と呼ばれる、魔法を発明した一族。
     銀髪が多く、青い瞳を有しているとされる。一族の長である王のみ、銀髪に紅い瞳を持つ。
     ここ数百年他の一族の前には姿を現しておらず、絶滅したと思われていた。


   
シーナ
     500年前、世界を救った勇者。金の救世主(メシア)と現代に伝えられる人物。
     当時のイリスピリアの第一王女で、王位に最も近いとされていた。
     しかし、何故か王家を離れ、イリスピリアの片田舎でティアミストと自らを名乗る。
     ティアミスト家の祖である。


   
12年前の事
     シズクが記憶を失うきっかけになった事件。
     何者かが、シズク達が住んでいた町を襲い、シズクの母、キユウもこの戦で命を落とす。
     シズクによると、襲ってきたのはシェルザード(魔族)らしいのだが……。


   
シュシュ
     イリスピリアの東部にある小さな町。ラナとゲイルが住んでいる。
     リストンに向かう最中、魔物の襲撃を受けた際にシズク達が立ち寄った。


   
呪術師
     媒体を持ち、その媒体に神の力を下ろす事により術を行使する者の事。
     魔法に近しいが、威力は魔法に劣る。
     ただし、魔法と違い、回復系の術を使える。


   
ジュリアーノ
     エレンダル・ハインが自らの居城『魔道士の城』をかまえていた町。
     ショッピングの町として有名で、様々な人種、職種の人々で賑わう。


   水神の神託
     
水神の予言とも呼ばれるもの。セイラがイリスピリアに訪れるきっかけとなった。

      五百の眠りから、悪しきものは解き放たれた
       世界、再び混乱せり
      六神の子が集うとき、滅びは近づくだろう
      されど人よ、諦めるなかれ
      時同じくして、滅びの血から光と闇が落ちる
      古の救世主の血を持つ者現れ、世界を動かす鍵となる
      これ、光でもあり闇でもある
      光、大いなる力得るならば、悪しきものの脅威となる
      闇、大いなる力得るならば、滅びのはじまりとなる
      人よ導け
      されば世界に均衡が訪れよう
      大いなる中心の地にて、刻は動かん――


   
セリーズ
     大陸の東部の国。風神を祀る風神の神殿が存在する。
     エルフ族の数が多い事でも知られている。


   
セーレー
     イリスピリアの片田舎。
     500年前、シーナが移り住んだ町。ティアミスト家が暮らしていた場所である。


   
創世記
     この世界、アルツィーが作られた時の神話を記したもの。

     いちばん初めは北の果てなるレムサリア 賢い水神(レムス)は水を生み
     南のはずれのエレオーヌで 負けずと火神(アレオス)は炎を呼んだ
     東にあったセリーズで それでは私もと 温和な風神(セレス)が風を謳うと
     残りは我と 厳格な雷神(ディルス)は 西のディレイアスで雷を起こす
     それを見ていた光神(チュアリス)と闇神(カイオス)が昼と夜を作り
     こうして世界は完成した――

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   ティアミスト家
     勇者シーナの血を受け継ぐ一族。優秀な魔道士を数多く輩出してきた。
     シーナが王家を離れて以降、王家に全く魔道士が生まれなくなってしまったため
     王家の魔道の力に変わって国を支えてきた。通称、王家の影。
     歴史に名を残す事は許されず、ひっそりと行き続けてきた。
     12年前の事件で、何者かによって全滅させられてしまう。

    
伝説の店 さそり堂
     ノートルがオリアの町で営む魔法屋の名前。大昔に出土したオリジナル創世記の写しがある。
     オタニア魔法学校の道具は全てこの店が請け負っている。
     シズク達が学校を抜け出して駄菓子を買いに走っていた店でもある。

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   菜の花通り
     オリアの町に存在する廃墟の通り。治安が悪い通りで、人の姿もまばらである。
     シズクが初めてセイラと出会った場所。


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   パリス
     勇者シーナの弟王子。心優しく、剣技に長けた人物だった。
     歴代で初めて、魔道士ではない国王として即位した。


   
東の森の魔女
     イリスピリアの東の森に住む魔女。
     神から永遠の命を授かっているらしく、何百年と行き続けている。
     どのような人物なのかは謎に包まれている。

   星降り
     イリスの結界が張りなおされた夜に、大量の魔力の光が流星のように降る現象。


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   魔道士
    自らの身に神や精霊から力を降ろし、魔法として使役する者のこと。
     器を持って生まれてくる事が条件。人間では、その数はかなり少ない。


   
魔法学校
     魔道士を養成する国立の学校。大陸に13校存在する。
     入学するにはある程度の魔力と器を備えていないといけない。

   守人
     4神の神子の側近のこと。常に神子につき従い、彼らの身の回りの世話をする。


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   四神の神子
     水神・火神・風神・雷神の4神殿の最高責任者に与えられる称号。
     生まれた時から決まっており、胸に竜のアザ、右手にクリスタルを持って生まれてくる。
     呪術の腕は世界トップクラスで、一説には死人も蘇らせるとも。

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   リストン
     イリスピリアの最東部の町。東の森の魔女が住む「リストンの森」がある。

   レムサリア
     大陸の北に位置する国。セイラの故郷。
     水神をまつる、水神の神殿が存在する。


   六大神
     この世界を作ったとされる神々。
     水神、レムス。火神、アレオス。風神、セレス。雷神、ディルス。光神、チュアリス。闇神、カイオス。


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   悪い魔法使い
     500年前、世界を脅かした魔法使いの事。
     最も偉大な魔法を手に入れようと奮闘したが、勇者シーナによって倒される。

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